歪んだ熱に背もたれて 夏の日が 今から始まる所 上手く笑える術を探している途中 砂埃が舞う 老いた夢に 行き交う日々の間を縫う暇もなく 僕らは大人になる ずっと この世界は遠く在るものばかりを 追って 見落とした嘘や、 傷みにさえまだ不器用な 少年だというのに 古びた情熱は虚ろなその眼に 未だ燃えるだろうか たとえ絵空事であろうと 側にいてくれ 僕が僕であるため これから 「真実」など二の次で 他人が追い付けない程 一途な瞳を走らせ いつか星になる夢を見る どんな未来だって 今日を笑って駆け抜けた夏を 追い風に走る 涙も渇くスピードで時は 行くのだから