ずっとずっと続く旅のそのさなかに いよいよ尽きてしまったきみの命 心臓の代わりになるようにと お空の星一つ盗みました 世界をちょっとだけ悲しくしたって 誰にも渡さないよ 離しもしない ある朝天罰で 息がもつれても 君の鼓動がずっとするのがうれしい ぼくは。 小さくて一人ぼっちの お星様を閉じ込めた胸が 精一杯光ろうとするのを 両手でぎゅっと隠している 星の一個分暗くなった空が ぼくたちを どこだ って探し照らす なるべく屋根のあるところ歩こうね 君の胸からそっと漏れる光が 世界をちょっとだけ救えるとしても 誰にも渡さないよ 離しもしない ある晩天罰で臓を吐いたってなお 君の鼓動がずっとするのがうれしい 心臓のあたりがじきに透けて 空気をとろかしては泣く君の 手を引き頬を撫で苦しあえど もう決して許されない ほしぬすみ