つじつま合わせのひとことで、 仮想に閉じ込められました。 途中で止まった夜を見て、 今から帰ると決めました。 いつでもそばにいられるなら、 こんなことにはならなかった。 あなたの指の先の爪が、 ぼくのてのひらに刺さりました。 「許してほしいから、 今から謝るよ。」 愛すのなら誰でもできるから。 嫌うのなら誰でもできるから。 目の前にいるぼくのことは、 すぐに、忘れてください。 謝るのはかなりむずかしくて、 許されるなんて思ってなくて、 だから、目の前のぼくのことは、 すぐに、忘れてください。 見方を変えればいつまでも、 続くものだと思うけれど、 途中で止まった夢を見て、 帰る気も起きなくなりました。 仮想の世界はどこまでも、 広く何もかもあるけれど、 あなたの視線のただ1つ、 得ることも出来ないままでした。 「受け止められるから、 いつでも待ってるよ。」 誰からも愛されるのは別に、 嫌いという訳でも無いけれど。 あなたからだけの一言を、 いつも、待ちわびてるよ。 この始末は全てぼくのせいで、 あなたは選択肢を見せただけ。 だから、これからのぼくのことを、 たまに、見てくれるなら。