明日はお祭りの日 何だか落ち着かないの 隣町の神社の 境内の縁日 彼女の手を引いて行こうか ついでにお詣りにも行こうか それを電話で伝えたら 彼女はいいわねと言った 明日はお休みだから きっとすごく賑わうわ 先にお詣りだけでもと 急行に乗ってやってきた 彼女は最後の恋を祈る 目を瞑り手を合わせて 長いこと時間をかけて祈る 僕はそれをずっと見ていた 少し冷たくなった手を 握りしめたんだ 早いものね あれから どれくらいの日々が過ぎて 幼き言葉も今では 砂に埋もれてしまったけど 路地を埋め尽くす笑い声 鮮やかな金魚達 華やいだ街並みを 走り抜けてく二人 覚えてるよ 彼女は最後の恋を祈る 目を瞑り手を合わせて 長いこと時間をかけて祈る 僕はそれをずっと見ていた 少し冷たくなった日々 握りしめたんだ