〈♪〉 汽車はもう出ようと してるのに あいつと握手のひとつも できない てれくさいものさ 男同士なんて 明日から淋しくなると いうのに 旅に出るのは いつもの気まぐれさと 笑いながら君は言う 今頃雪に眠る北の街で 夢を見て欲しい すばらしい友よ 君はいつまでもさ 〈♪〉 酒と涙の味が同じだった あの頃はとてもよかったね 君はそのひげを そらないで欲しい この街で 暮らした思い出として 君の部屋は車の写真と いくつかの地図に囲まれ 西の窓から黄昏れる頃 いつもきまって カリフォルニアの歌が流れて きたものだった 〈♪〉 君はいつもぼくに言ってた 口ぐせのように このせまい国の どこかにきっと 地平線の見える ところがあるとね その目を輝かせて 〈♪〉