地味なことだけれどね 君と同じシャンプーや 柔軟剤の匂いがお気に入りで 色違いのパジャマもね 照れるけど嬉しくて 夕ご飯の買い物でね スーパーでカート押して いつの間にか カゴにお菓子入れてくる君が 愛しくて 愛しくて 君が顔を洗うと 洗面所をやたらびちゃびちゃにする のはね 少し困るけど ソファで寝ちゃう君がちょっと 邪魔だけど可愛くて よく噛まない君はご飯もすぐ 終わってしまうけど 私のこと 一人にしないようにお喋りしてくれ てた そんな所が好きだった こんなささやかだけど幸せな日々が 夢のように消えて 君が置いて行ったものは合鍵と 「今までありがとう」ってだけ 書いた短い手紙 それだけでよかったのにな 部屋に残る君との毎日の跡はまだ 鮮明で 君が居なくなったことをより強く 感じさせるの 寂しいよ