それが 「ほんとう」だと どうして 言えるだろう 心ない 言葉だ、と だれが 裁けるだろう 裂けたこの胸から 「ココロ」を 引きずり出して 「ほんとう」 に 「ここに ある」、と この目で 確かめられたらな。 君に 届かないのなら 何も、うたいたくはない。 君に 見えないのならば 飾るような、姿も いらない。 それが「赤いウソ」と どうやって 示すだろう 心ない 言葉だ、と だれが 暴けるだろう 矛盾を繰り返し 歪む意識 引き裂いて 『これが ぼくの想いだ』、 と 見せつけられたら いいのにな。 君に 伝わらないなら 言いたいことなんて、ない。 君が 呼ばないのならば 記号だけの、名前も いらない。 君に 届かないような 声なら、枯れれば いい。 君に 触れられぬような 冷え切った 身体も、いらない。
