Track by糸奇はな
落ちる目蓋の奥で 上がる幕をくぐった 僕の為だけに咲く 白百合が かおる 僕ひとりの為に 息づく君が いる 僕ひとりだけに やさしい 世界がある あきらめてきたものが お迎えをしてくれる あの日 螺子を失くした オルゴールが 鳴る あの時 手放した 風船がただよう あの子によく似た 女神サマが 微笑む 失くしたものさえも 失くしたことさえも 忘れてゆくから 僕は 目を閉じていよう