蘇ったあの夜の思い出は 吐いた白い息のように消えてゆく もう忘れたいはずなのにな 君を今も 思い馳せてる 届きそうで届かない君は どんどん僕を追い越して そのたび僕を追い詰めて それでも君を追いかけて 言葉足らずで伝わらなくて それでも君に 伝えたくて 夜に咲く花は散り 鮮やかな瞳に雨 君は未来を咥え 僕の手を離れたんだ 世界の寒さを忘れ 空を舞う白い帆を 僕はただ見てるだけしか 出来ないのにな 蘇ったあの夏の思い出は 何もかも新しかった 初めて見た景色に見惚れてた 僕の起点が そこにあったんだ 春に咲く花は舞い 春の風 空回り 君の手を取りたい 君の横にいたいんだ だから僕は行くんだ 僕らの過去を背負って 今を咲く花は君 鮮やかな未来に晴れ 僕は遷移を咥え 君の背を見てたのは 世界の淋しさを知り 明日に舞う君の歩を 僕はただ見守るため でも僕らの未来に 方舟