風の匂いに微かな春の気配を感じて 貴方のいない冬がもうすぐ 終わろうとしている そうやって季節はいつも僕を 追い越して いつまでたっても僕は立ち 尽くしたままだ 置いていかないで わかっていたらきっと なんて後悔ばかりが僕の心を 蝕んでゆく 夢で逢えたら もう一度貴方に触れたい 貴方の匂いも体温も 全部僕のものにしたいんだ 少し欲張りかな でも許してよ 目が覚めて はなればなれになるまでは 貴方の眼差しを いつか忘れる日が来て きっと好きだった花の名さえも 思い出せなくて それでも僕は今日を生きて 貴方のいない今日を生きて 空虚な世界に咲くその花の名を 覚えるのだろう 夢で逢えたら もう一度貴方と話したい 貴方の紡ぐ言葉ひとつひとつを 花束にして 枯らさぬように 飾っておくよ 目が覚めて はなればなれになったとしても 夢で逢えたら もう一度 夢で逢えたら もう一度貴方の腕に抱かれたい 目が覚めて はなればなれになるまでは