「嗚呼、煩い」と云って もう透き通る目で眉を顰めてる 少女が並べた正論は 僕には唯の円舞曲にしか聴こえず 踊る 百八十度の空の下で 見えていたもの思い出せずに 「今」だけは手放さないでいて、と 傲慢に息を吸った 肺に酸素が入っていくのを感じて 僕は云う 「これが『生きる』、 気持ちがいいな。」 簡単なことだろう 半分でしか生きれなかった僕が ずっと望んだものは 汚い街はいつだって この影を匿って夜 吸って吐いて 散らばっていく塵にもう用は無い 「じゃあもういいよ、 溶かしてよ。」 ナニヲイッテモコレハ 唯ノボクノ言葉ノ羅列 「嗚呼、煩い」と云って もう透き通る目で眉を顰めてる 少女が並べた正論は 錆びて見えたんだ 肺に酸素が入っていくのを感じて 僕は云う 「これが『生きる』、 気持ちがいいな」 簡単なことだろう 半分でしか生きれなかった僕が ずっと望んだものは