駅までの道 ぎこちない足音 2人の間に もう未来はないってわかってた でも、どこかで期待してた 「やり直そう」って 言ってくれる奇跡 手をつなぐ理由がなくなって 触れない距離が やけに優しかった 笑ってしまった 最後のその瞬間に 涙よりも静かな さよならがあった 「元気でね」って言う君の顔が なんだかちょっと 下手くそでさ 思わず笑っちゃったんだ ひとりで歩くその道に 誰の影もなかった 風だけが やけにあたたかかった こんな風に終わっていくなんて 昔の私なら 信じなかったよ 思い出の全部に 罪はないけど 思い出すたび 少し苦しくなるね 笑ってしまった 泣けなかったその夜に 自分でも意外なほど 心が静かで 最後にふたりで見た交差点の灯り なんだか とてもきれいだった それだけで もう十分だった あの時、泣けてたら 違う未来があったのかな でも今なら こう思える 「ちゃんと終われた」って、 胸を張って言えるよ 笑ってしまった それが2人の答えなら 悲しみよりも先に やさしさが残ったね 君のこと、 たぶんもう好きじゃないけど あの笑い方だけは きっとずっと忘れない