息をするのも忘れて なんなら自分の存在も忘れて 走っていた それはそれは全速力で 当然次第に苦しくなって 落ちたペース みんな先へ行ったんだ そして見えなくなってから ここがどこかもわからなくなってた そこでやっと気づいた事 ずっと息をしてなかったんだね 頭もぼうっとして 視界も揺らいで 何やってんだろって泣きたくなった もう一度この胸に 込み上げるほどの高鳴りを 追いつくんだとか 追い越すんだとか もうそんなんどうでもいいから どうしてもこの足で 不恰好なフォームと速度で 指差したあの場所へ 辿り着きたいんだ いまさら上等でーす もしもこの足を止めるなら そして違う方へ行くと言うのなら きっと今か きっと今なんだろう 重たい鎧も纏ったままで 止め際を失っただけの さまようよろい 誰にもそう見えてたんだろうか そこでやっと気づいた事 誰も他人にそこまで興味なんてない わけわかんなくなって 全部どうでも良くなった ここからが スタートラインだったんだね 走り続けてれば 苦しくもなるし 壊れてしまうこともあるだろう 誰かに合わせられるほど 器用だった覚えはないのにな ふきしきる風のように 迷いなく進む勇者には なれなくても もう一度この胸に 込み上げるほどの高鳴りを 上手いも下手も 向いてるも向いてないも あるようでないものばかりさ どうしてもこの足で 不恰好なフォームと速度で 指差したあの場所へ 辿り着きたいんだ さまよいつづけるんだ いまさら上等でーす