到着ロビーの風にさらされ 知らない匂いに包まれている 昨日から頭が重いって思うのは 気圧のせいじゃないって知っている 涙は瞼に溶かして還しそう 空さえ泣いているのに ずいぶんと遠くまで 飛んできちゃったみたいだ ここは流れが速くて すぐ休めなくて あまい夢の残り火を 水攻めしないで 知らない街角に迷子センターはない 未来の話ですぐ埋まるノートに いまの姿を書けたら 真っ直ぐな眼をしているからって かなしまないで 流れている時間が少しちがうだけ あまい夢の残り火を 水攻めしないで 非常扉探して彷徨っている キューライン