頬杖ついて 眺めている 琥珀彩(いろど)る 眠た気な街で 出逢いは突然 澄んだ景色を切り取る 穏やかな午後 目醒(ざ)めた夢 愛を 溢れるまで溶かして 時は優しく 熱を奏で ふいに はじまりだけ告げる 恋人たちは 花束(はな)を抱え 淡い階段 緩(ゆる)やかに昇る 陽射しの刺繍(レース)は 甘い吐息のreplica 銀のさざめき 螺旋(らせん)の渦 愛が 目映(まばゆ)さを 彷徨(さまよ)って 風に抱かれて あなたを待ち 遊ぶ 悪戯な風景 絡めた指から 真実がまだ聴こえる 壊れるくらい 願うけれど 人は 愛に辿り着くだけ ただ過ぎて行く 移ってゆく 瞬間(いま)を くちづけで閉ざして 穏やかな午後 目醒(ざ)めた夢 愛を 溢れるまで溶かして 時は優しく 熱を奏で ふいに はじまりだけ告げる