吐息も色づく凛冽たる日々、凍えた 情緒を鈍らせていて 咫尺、季節も 待ってはくれぬと 雀鷹が袂で嘯く 仰げば暗澹な空吸い込めば肺を潰す 想いは絡まる侭鵺の残穢の酔を待つ 言葉をかくして、本音を暈すような そんな自分じゃ眠れない眠れないと 「誰か」の幻影に怯えるくらいなら これ以上はないともうないと…ねぇ 答えのないものに 近道などはない 貴方との距離をただ噛み締めるだけ 「完全」なものしか輝けない世界で 僕らは如何やって、眼を開けばいい 次第に神経は張り、瞑れどもまるで 治まらない焦るほどに鬼胎は膨らみ 夜半に棲む悪夢に留まることはない もう二度と目醒ずに済む薬に縋って しまう程弱ってしまった心が囁くの あと少しあと少し此処に居たいと… 志が無ければ生きてはならぬだって そんな意識じゃ救えない救えないと 貴方と果報が、起きても来ないなら ただ春だけ、待つよ…待つよ…ねぇ