燻った空に瞳を奪われた目覚め ピントのぼやけた 窓明かりがまとい付いた 微睡みを抜けて何処へ行こうか 温い日差しに気は晴れないけど 世界は今日もシャワーを 浴びてやるせなさの木が育っている 見つめ返して 微笑むように僕の心まで覆った 手を取って広げた傘はまるで泡沫 五月雨を追い抜いて 晴れる日も風の日もただ胸に抱えた 想いひとつで ひたすら遠い理想も 背を押す冷たい現実も 忘れないまま歩いてきたんだ たまには肩を濡らしながら 曇った鏡越しに退屈と出会う ありふれた日々の辛さに今日も目を 腫らすけれど 眩しい夢を語った夜をまだ憶えてる いつも通りの朝が来ることすらも 不安で怯えているよ 何気ない言葉ひとつでも 素敵な歌になるかも 雨も凌げるほどに大きな木を 真ん中に育んだとき 僕ら少しは笑えるかな いつかそんな日が来るように 手を取って広げた未来図を歌った 夕月夜を待ちわびて 長い夜も過ぎる日もただ瞳に映る 横顔ひとつで まだまだ遠い理想も 背を押すいつかの現実も 忘れないまま歩いていこうよ たまには肩をぶつけながら