こんな夜も

歌詞

筆でぼかしたような秋雲が流れて 空の高さに目が眩んだりして 進みたくないのに戻りたい場所も 分からない 思い出すに値する 日が1つでもあっただろうか 私に ただ1つでもあるだろうか いつも誰かの音楽を齧って 紡がれた言葉を解いて 細胞全部が嘘みたいだ 結局みんな同じように引き 算の美学に憧れて 軽率に自分を犠牲にしている この息苦しさの理由は何だろう 生きたくないのに 死ねない夜があって 泣きたくないのに笑えない 全部空っぽだったんだ 黄色で点滅する信号が 星の瞬きをかき消す 脆い夜風が撫でていく 変われなかった昨日と今日を嘆く 学校のフェンスが顔より 下に下がっただけで 終電間際 曖昧に今日を生きれば 上手く夏と死ねる気がして この夜を書き留める 私と闇の間 紡いだ言葉は私の未来を紡いでいく 神様とかよくわからないけど、 いつも縋ったのはあなただったし あなたの音楽だった あなたに認められたい 他の誰でもなく あなたの音楽に並びたい あなたの言葉を愛している 私と違うそれを 悲しみも痛みも 歌えば綺麗だろうか ああ分かっている どうせ私は絶望なんて 出来やしないんだ この夜を書き留める 私と闇の間 紡いだ言葉は私の未来を紡いでいく