夕凪が島をだきしめて 赤い帆が帰る カフェオレ色の娘が 恋人を迎えにゆく こんなに南へ来たけれど 愛をふりほどけずに 私ひとり 青ざめた肌 ヴィーナスが空に燃えだし 誰もかがり火と 踊るのに 哀しみの満ち溜を抱いた 心が重くて 遠いざわめき ただ眺めてる 真珠諸島(アイランズ) <♪> 真珠採りの若者の瞳は あの人に似てた 息を呑むほどきらめく ひたむきな若さの色 私は心を開けずに 捨てられた真珠貝 ひと粒の愛 抱いていたのに ヴィーナスが空をめぐって やがて かがり火も消える頃 二人ずつの ひとつの影が つぎつぎに去って 私ひとりが潮騒の中 真珠諸島(アイランズ)