星も降らない夜を 抜け出すために あの空の渦に抱かれた 君にさよならを 三日月姿で眠る 君は夢見ている 海月みたいに光の上へ 浮かんでゆくわ あの渦に抱かれて 君は部屋を出ていくのさ いつもと同じような 夜には見えたけど 紫に染まる空は 虚にぼやけて 風吹き頬を撫でる 見えた冬の影 さりげのない雲の隙間に 君は顔出し僕を見つめてさ 手を伸ばしてもなお 触れられやしないけど 寂しい部屋と日々は いつか慣れても なくしたものは忘れずに 大人になるよ 星も降らない夜を 抜け出すために あの空の渦に抱かれた 君にさよならを