風の渡る古びた駅の 改札前揺れるアカシア 笑いながらあの日の君が 手を振ってるそんな気がした 木漏れ日 モザイク 白い指先 陽だまり ぬくもり 僕を呼ぶ声 もしもういちど君に会えたら ただひとこと伝えられたら 風が走る乾いた街の 流れの中ふと立ち止まる 石ころ 水の輪 息を切らせて 影踏み 細波 振り向く君 今でもまだ君の笑顔は 色褪せずにあの日々に在る いくつもの影 いくつもの季節が過ぎても 臆病な手は 何も掴めずにいて もしもういちど君に会えたら ただひとこと伝えられたら 今でもまだ君の笑顔は 色褪せずにあの日々に在る