いつになく騒がしい街を あとにして歩き出した 憧れを上着がわりに 背負うほどの過去も涙も物語も どこにもなく 向かい風もそこまできつくなく 本当に大丈夫かな 本当は心配なんだよ あなたの瞳に誰かが映った 私じゃなかった 言わなきゃよかった あんなこと 盗まれたバイクで 走り出されていた50の夜 それをただ横目に見てた いっそ全部失えば 特別な何かになれるの? いいよな いいよな なんてこぼしてしまうよ 本当に大丈夫かな 本当は心配なんだよ 本当は大丈夫じゃない 本当に大丈夫じゃない さよならするとき あなたは笑っていた 私じゃなかった 言わなきゃよかったな あなたの瞳に誰かが映った 私じゃなかった 言わなきゃよかった あんなこと すべての言葉を使い果たしても あなたの心に 届いてなかった 何一つ 言わなきゃよかった あんなこと