青い河原の坂に横たわって ぱっぱら僕ら口笛吹くんだ 名前はもう忘れたけれど 君はいつだってあの曲を吹いた 車のガスが頬を撫でる 街はいつだって眩しくって 空かない席に困惑してるんだ 君だってそうだろう 僕らがおかしいんだって 知らんぷりをして、そう、 いつだって 「なんて悲惨な僕らの人生。」 鼻で笑って このままずっと二人で 遊んでいようよ 鬼ごっこなら触れ合わなくったって 僕らきっと永遠に それから僕は狭い部屋で ぱっぱら一人口笛吹を吹いた 君ほど上手じゃないけれど いつも聴いていたあの曲を吹いた 街はいっそう眩しくなって 変われていないのは僕だけだ 隙間を探して埋もれて眠るんだ 滑稽だって僕はそう言って渦巻く 何かを押し殺した ずっとこのままじゃダメなんだって 本当は僕も分かっていた 君だってそうだろう 「焦げ付くように熱い夢を見て 他には何も望まないような そんな素敵な僕らの人生。」 冗談だって 僕より上手に歌えた君が 僕より優しく笑えた君が 気に病む必要なんて何もないだろ 結局は誰だって同じ結末に 少しくらい遅れたって 変わらないだろう 僕らがおかしいだとか 間違いだとかどうでも良くて どうなったって 僕は人生、捨てられなくて 町に流れてた流行りの歌を ぱっぱら一人口笛吹くんだ 寂しい音楽を掻き消すように 上手くやれるさ 君がいなくたって 僕はきっとこれからも