Track by井戸健人
曲がった道は曲がったまま 育った家の窓の数も 誰かギターと歌っていたね 選んだ歌に掛けたリボン 午後の陽が揺れている 足元が触れている 捨てられた水のラベル なびいて なびいている 残った道は残った人が通り なぞっていく 石を積んで いつか この日を思い出す気がした ひだりの腕で われたシャボン 午後の陽が揺れている 足元が触れている 消えるまで その意味はしれない しれないが あわい日々が揺れている そらの上 揺れている 捨てられた缶の上 なびいて なびいていた