Track by石原裕次郎
暗い海から 呼ぶように 遠いあの声 せつなく 父はちがうが 二人の 同じ血が 呼んだ かわい妹は なかばは 恋人のよう いつも ほほえみに あまく 酔っていた 夜の食事の 仕度に ちょうどかかった その時 暗くひびいた 電話が 事故を 告げて来た 兄はどこにいる それさえ もうわからずに あの日 しあわせは すべて 死に絶えた 揺れる浮世の 波間で 二人また逢う うれしさ 兄と妹の ためなら なにも 恐れない やさし兄妹は なかばは 恋人のよう 死さえ 二人を 二度と はなせない