人生とは釣り糸のようなものだと 詠った詩人と 晴天時における時空の連続性を 研究し続けるマッド・ サイエンティストが 中央線特別快速女性専用車両にて 奇跡の邂逅 二人は天空に向かって吐いた唾を キャッチ そのまま嗚咽でリリース 気がつけば十三月の空に 狂い泳ぐブラックバス 言ったのに あれだけ言ったのに 忘れてる まだ忘れてる 路地という路地をすべて封鎖して 封鎖したそばから開放したい くだらないくだらないくだらないく だらない すべてがグーギャーだと 笑っておくれ あぁ神様ひとつだけ願いが叶うなら 私の庭をツンドラに 早稲田通りをぬけ山の手通りを 北上したら どうかそこが楽園でありますように イルカのように つるつるになりたい いますぐになりたい 来週からなりたい