不器用な唇は君を 褒める言葉を知らない 両腕は凍りついたまま 細い肩へ届かない 胸の奥にはシャンパンの泡 甘い恋が溢れているのに どこからかJAZZが聴こえる 雨音よりもっと静かに サキソフォンのように君を抱きしめたい 夜明けが来る前に 糸の切れたマリオネットさ すべてがぎこちないまま 遊び馴れていたはずなのに なぜ接吻(キス)さえためらう 夜のように長い沈黙(しじま)が 僕の耳元ではしゃいでいるだけ どこからかJAZZが聴こえる 潮騒よりもっと遠くで ヴァイオリンのように君を抱きしめたい 夢が醒める前に