足が道に形どられてく 戦争が見えた夜空の 楽園に腕を伸ばした うつくしいひと 夜のとばり、あけた窓辺 そらは君の口へつながる ぼくの顔が醜いと知り 思い出す母さんの声 「きみが朝に起きれますように」 ぼくの歌が張り付く窓に 息を吐き、ガラスをなぞる 指先で、名前を読んだ うつくしいひと 夜の口でオノマトペ 歌、唄、うたったうた 声に恋を重ねて アイネクライネ アベマリア 帰りたいな、遠い暮らしへ ペトラルカ カムパネルラ 君の弾くピアノの音 母親たちは、 学生服を手に持って空へと溶かす ゆけるかな