幻惑よりも蜜に 心を鎮めるもの 堕落という名の蝶が 禊ぎに纏わり付き 『穢れを食んでいる』 滅ぶ滅ぶ世界褪せた色香(いろか)の 幻で 飛べない蝶は喘ぐ 崩れ崩れかけた天に坐す神々の 桂花にも似た異香(いきょう) はらはらと散るのは 羽根か花瓣(かべん)か 夢なのか 憧れよりも強く 心に居座るもの 『己を食んでいる』 裂ける裂ける胸の奥を染めたる熱き 血が 溶けない氷溶かす 滾る滾る血潮2人命を捧げ合い 最後の言葉交わす ゆらゆらと舞うのは さ迷う想いか 夢なのか 零した涙 静かに流れて 穢れを禊ぐ雨となって 降り注いだ 滅ぶ滅ぶ世界褪せた色香(いろか)の 幻で 飛べない蝶は喘ぐ 崩れ崩れかけた天に坐す神々の 桂花にも似た異香(いきょう) はらはらと散るのは 羽根か花瓣(かべん)か 生ける命か 夢なのか