琥珀色の夢に 迷ひ込んだ街は 雨音に踊れば 揺らぐガスライトの燈 硝子細工のやうな 無垢なその瞳は 憂いを帯びたまゝ 全て見透かされてたのか 触れるか触れないか 焦がれた唇 混ざり合ふ夜に 溶かしてしまへたなら 時は零れたら刹那 戻せない銀の針 終わることない輪舞曲を奏でながら 君の手のひらで踊る 傀儡のやうな僕 朧月夜が ゆら・ゆら・ゆら 隠して モノクロの記憶を 辿る一縷の糸 指先を絡めて縺れ ほどけはしなかつた 永遠の物語も泡沫の夢 静寂が騒ぐ 二度と戻れないから さよならの街が滲む 終幕を待つ合図 君が演じた微熱のまゝの舞台 茫漠の言葉よりも なぜ伝えなかつたのか せめて花弁 はら・はら・はら 託して 時は零れたら刹那 戻せない銀の針 終わることない輪舞曲を奏でながら 君の手のひらで踊る 傀儡のやうな僕 朧月夜が ゆら・ゆら・ゆら 隠して