「ほら、こうやって、 簡単に、奪えるの」 首を傾げて優雅に動く唇は 肌の白さにそぐわない赤 切り取って、剥がして、 幾重にも、張りつける 完璧に見えるその笑う顔は 歪な魅力を押しつける異物 Uh 見せたい角度だけ Uh 見せて去っていくの 知りたくても聞けなかった 何を奪って生きていたのか このままわからないまま 美しくてただ好きだった 理解することだけが意図じゃない このまま綺麗なまま このままわからないまま このまま綺麗なまま このままわからないまま このまま綺麗なまま 「ほら、触って、 こんなに、暖かいの」 遠く視線の先滲んでく明日 光る瞳は艶のある黒 ただ、美しく、気高く、生きたいと その願いの先に沈む太陽 暗く淀む崩れてく世界の均衡 Uh 見たかった世界は Uh 光なくとも見られる? 知りたくても聞けなかった 明日はどんな景色を見たいか このままわからないまま 美しくてただ好きだった 役に立たなくたって生きていい このまま綺麗なまま このままわからないまま このまま綺麗なまま このままわからないまま このまま綺麗なまま 知りたくても聞けなかった 何を奪って生きていたのか このままわからないまま 美しくてただ好きだった 理解することだけが意図じゃない このまま綺麗なまま このままわからないまま このまま綺麗なまま このままわからないまま このまま綺麗なまま