空き部屋に散らかった本を片手に 行くは窓辺 ほこりも舞う夜に気づけずに ただ滲む月光 ゆとりを持って引っ張った今日を 横目に「また後で」 どこにもあることを見捨てずに ただ歌う たまたまできた満点の笑顔並べて 飾り付けて ここにもがく僕に気がついて ただ笑う 世界に彩りをこめて 自分が描きたいだけ ただ咲く花を見ている 欠いて 泣いて ただ飛ぶ鳥を見ている ただよう君を見ていたいだけ いつからか変わったんだ 時に流れるその風景が でもその中で いつまでも変わってないのは 時に重なる君の笑顔だけ まだただ咲く花の中に君がいる 気がして まだただ飛ぶ鳥の先に君がいる 気がして ただ、 ただ散る君を見ている 描いて 泣いて ただ遠く君を見ている ただ呼ぶ君のいない世界に ただ僕、その意味を答えたいだけ ねぇいつからさ 花はこんなに愛おしくなったの ねぇねぇいつからさ 飛ぶ鳥を見ると悲しくなったの ねぇねぇ、ねぇ ほこりが舞ったって何度だって ただ滲む月光