コスモス

歌詞

それなりの幸せが不幸で でも 首くくる程辛くも無い 罪深く長い小春日和の 腐葉土に眠る虫ケラは 「くるくるい舞う落ち葉」の影を 散る桜のネガと「見立てる」が 現像なんてできない 今の私です 傷の治り遅くなり無理もできない 良く目が見えてく程にめくらまし モチーフの見つけ方 忘れた ありきたり人間ごっこした 君じゃない人と並んでみて 君じゃないその体温で 君じゃないとくれないモノを知る 止まない幻覚の秋雨に 君もまだ打たれ続けていますか? アンテナも無い星の裏で 君はまだ歌えていますか? 途絶え途絶えの返信も絶え フィルムは色あせました 再生してみたって …過去の2人です。 星が変わらず廻るならと もう一度掘り返してみりゃあ やっぱ 正しくおかしくなれた。 今の2人が 選ばなかった宇宙達の中 どこかには なんも変わんない 見上げた星図のような 春色の今だってあるのでしょうね 今の私が もう一度 咲かせてしまえた病巣 土葬前の純真さや美しさは 戻りゃしないよ でも ぱっと 風景に色が付いた アタシ また筆を手に取った あの「遅過ぎる旅立ち」後 数年 行方知れずの君は 「もう死んじまったんだ」って 風の噂が届きました もう随分前から 君の歌を聞いてないけど アタシ 返事を待たずに 追いかけます 花が良く似た薄紅色で咲いた もう一度やり直した でもやっぱそれは名前の違う花 今の2人が もう二度と戻れやしない あの日々を 秋雨に どっか盗んだ ボロっちいビニ傘一つで 思い出す 世界の終わる前の雨を 今の私が もう一度 咲かせてしまえた病巣 土葬前の純真さや美しさは 戻りゃしないの ねぇ だから 歌が聞こえないのでしょうね 今の2人が 選ばなかった宇宙達の中 どこかには 「ずっと終わらない青春」と 呼べるような 素敵な春色の物語もあって それに敵いはしないけど アタシ また絵が描けて嬉しいんだ