カーテンを優しく揺らすように 新しい季節が 指に触れたなら シャツ越しの胸のざらつきを 思い出すかもしれない 波が次々と打ち寄せるように 新しい季節が 足元へ届いたら 繰り返し夢見た瞳へ 振り向いてしまうかも どんなに遠くへ進んでも 気づけば戻って来てしまうけど 手触りは少しずつ薄れていく 絵画を眺めるように どんなに悲しいことが起きても 私は 私へ帰ってくる 忘れられなくても もう痛みはない 絵画を飾るように この頬を明るく照らすように またひとつ季節が 巡って来たら 新しい心でその笑顔を 思い出すかもしれない