二人で話しながら歩いた日 その瞳の中 写った景色を 思い返している なんとなく君が言った ひとことが頭に浮かんだら 雨粒を纏って光っていた 緑たちの匂いがした きっとどうでもよかった あのときこだわっていたことなんて 透き通った君がほどけた靴紐で 線を引くように走ってゆく 綺麗な青で描かれた歌に その襟足の奥に見えた景色を 重ね合わせてる 「また今度」と手を振った そのあとの腕の重さを 所在なく持て余しながら ひとり 踵を返した 多分なんてことなかった あのとき悩んでいたことなんて 何度も同じように気付き続けて 時が積み重なっていく きっとどうでもよかった あのときこだわっていたことなんて 透き通った君がほどけた靴紐で 線を引くように走ってゆく