静かな朝 港が目を覚ます 遠い国から 白い船が来る 潮風が運ぶ 見知らぬ笑顔と この街に滞る 一日の物語 強く握れば壊れてしまう そんな夢より 誰かのために 歩き続ける孤独の先で 君に寄り添えるなら 海峡の果てから 君はやってきた 傷を隠した その瞳のままで ここにある景色が 心をほどけば また旅立つ日まで 港で待っている 路地裏のカフェ 潮の香り染みて 初めての景色 君は深呼吸 小さな会話が 不意に溶かす氷 言葉より早く 心は近づく 別れはいつも 潮の満ち引き 引き止められぬ この運命も 次に会える日を信じながら 灯りを絶やさないで 海峡の果てから 君はやってきた 見えぬ地図にも 未来を描いて ここで出会えたこと それが答えなら また旅立つ日まで 港で待っている 寄せては返す 波が教える 出会いと別れは 同じ海の中 たとえ遠く離れても この潮の香りが 君を連れてくる 海峡の果てから 君はやってきた 笑顔と涙を ひとつに抱えて ここにある景色が 心をほどけば また旅立つ日まで 港で待っている