何色とも言えない 簡単に真似できない それはとても妬ましくて 訳も分からず色を足した かっこつけから始めた通学読書 上等な言葉は捉えきれない 退屈な配色しか浮かばない それでも それでも 彩りたい 重ねた先が 同じような 黒であっても あの時のあの僕の色は こんな風だったって 言えるように 遠回りしよう 黒の枠の先だ その先に行こう 当てはめてしまうには あまりに美しいから疑って始まった 薄く小さく重ねて 意味あるものだけそこに置いて 忘れたくないこと 忘れても消えるわけじゃない 君のことよく知ってる 優しい分だけすぐに泣いて 似合わない色は捨てて そのままで僕ら美しい 訳も分からず終わりまで生きてく それが定めだと何故だか知ってる 不安や希望が僕らを未来に 押し出してくるけど怖がらずに 思うがまま重ねていこうか 間違いは 無意味とは程遠いから 何度も何度も塗りつぶした その度に 僕は僕になる 遠回りしよう できるだけ沢山受け取りたいから 諦めてしまうには あまりに美しいから美しいから 情けなくて流した涙も 悩みながら口にした言葉も 全部彩られていて 同じなんて言えるはずがない 遠回りしよう 黒の枠の先だ その先に行こう