鏡のような この水辺に 何処[いずこ]からか 一滴が落ち 揺れ動いた 水面[みなも]を見て この旅は始まるでしょう 終わりの見えないような道 苦しみの果ての理想郷 いつか果ては見えるのでしょうか その問いに 答えはなく 風が吹いたなら 蝶が舞うでしょう 花が咲いたならば 実が成るでしょう 私の一歩 因果と成れば きっと時代がまた巡り出す 風がそよぐ 時の隨[まにま]に 束の間の刻[とき]の 春の調べ 花咲かせようか 新たな地へ そう ずっと ずっと ずっと ずっと 巡り続ける 嗚呼 空を見上げ 何を望む 無い物ねだりの理想像 いま在る物を 重ねた先に 新たな色が生まれる 月が昇るなら 夜は明けるでしょう 雨が降るならば 虹 掛かるでしょう 私の声が 縁[えにし]と成りて きっと何時[いつ]か時を超え 巡り逢う 夢を紡ぐ 君の標[しるべ]に 常[とこしえ]の世へ 僕を残そう 果てなく続く 輪廻の旅 いつまでも いつまでも 待っているから 風がそよぐ 時の隨[まにま]に 束の間の刻[とき]の 春の調べ 花咲かせようか 新たな地へ そう ずっと ずっと ずっと ずっと 巡り続ける 嗚呼 鏡のような この水辺で
