今から綴ることはずっと 言えなかった 私の本当の言葉 桜の花が舞う季節 装いも新しくなった頃 俯きがちに歩く私に 君が声を掛けてくれたんだ 有り触れた景色でさえも 君がいれば特別だった 沢山の掛け替えのない時間を 君が教えてくれたんだ 拝啓あの日の君へ 送る感謝の言葉 気恥ずかしくて 言えなかったけど ずっと君に伝えたかったよ そうして二人過ごした 日々が思い出になって 記憶の中をそっと 彩っていく 少し季節が巡って 背丈も少し伸びた頃 見上げた先にずっと 君がいるんだって思っていた 止めどない時間の中で 君が遠く離れていって 変わっていった君のいない風景 お願いだからいかないでよ 後悔ばかり募っていく だけど振り向かないよ君がくれた 沢山の物が 心の中に残ってるから前を向いて 歩き出せたよ 拝啓あの日の君へ 送る最後の言葉 あの時から 君のことずっと好きだったよ こうして時が過ぎて 少しずつ色あせたとしても 心の中でずっと 君の思い出がずっと 彩っている