振り返ってしまえば 私は普通じゃなくなるから 諦めた朝にふたつキスをして 片付かない想いを 頭の隅に押し込んだ ドアを開けたら少し素面になって 薄着すぎたかな、と身を震わせる 何も知らないくせに 何も言わないくせに 冷たい指と冬の匂いが 今も剥がれない どんな風に生活をしていたんだっけ 必要な痛みなんてあってたまるか 振り返ってしまえば 私は普通じゃなくなるから 何も知らないくせに 何も言わないくせにさ 何も知らないくせに 何も言わないくせに 冷たい風に震える度に 君が剥がれない 曖昧になる、美しい日々が 今も剥がれない