明け方の 国道に立ち遠く故郷の街を想う 夕暮れの ひとごみの中 すりへって行く自分に気付く 「目をとじて 眠ればいいよ 君は少し疲れすぎてる」 捨てられた猫が耳元で囁きかけてる 灰色の 空の下で 生きて行くのは辛いけど やがて北風が 冬と共に その姿を消してしまうまで 繰り返す 街のアナウンスが 左耳に流れ込む あきらめた つもりなのに君が夢の中に現れる どのくらい 走っただろうか スタートラインはもう 見えない まして行先など見えている訳がない 灰色の 空の下で 生きて行くのは辛いけど やがて雪景色が 河になって 海へとのみ込まれてしまうまで 灰色の空の下で