睦月空しく如月さらり 日々は流れすぎて行き 弥生宵々遣る方も無く 心疼く卯月 皐月の空の雲の向こうに 君の姿を描いて 水無月の雨音の中に 君の声を聞いた 紫陽花の道の途中 開いた傘の華の中 永久を誓い指切った 遥か遠いあの日 愛逢月の宙に架かるカササギの 橋が君にも見えるだろう 文月七日短冊にかけた願い いつか叶えられる様に 葉月の花火 長月の月 楓積もる神無月 霜月師走凍みる寒さに 心も凍りつく 雪化粧の道の途中 開いた掌の上で 解けて行く雪の欠片 儚い命想う 愛逢月の宙に散りばめた星も 今は冬の砂子になり 振り返る先君の姿探しても いつも一人を知るばかり 桜舞う道の途中 開いた腕をすり抜ける 面影の君 影法師 春が過ぎて今宵 愛逢月の宙に架かるカササギの 橋が今僕らを繋ぐ 文月七日叶えられるものならば どうか時よ止まれ 愛逢月の宙を巡る星たちの 永遠の命を超えて 二つの心一つに解け合うように いつまでも離れぬように