夏は夜、初めての気持ちに夢の中 ポケットの紙屑を開いて握った 瞼閉じて浮かぶ 日々があまりに綺麗で 滲みぼやける 探し物なら今探し出せば (愛も) ドラマみたいな青い夏が 世界で眩しく私を照らした きっともう2度とはないから 出鱈目な音色が 響く茜空 慌てて転んでもきっと 不器用な言葉でも伝わる 気がする今日は 潮風に波はゆらゆらと ゆられて なびく髪にこの心も さらわれた 憂うたびに 隣に立つ姿を浮かべて ペンを走らす ふいに見えなくなってしまうから (いつも) 破り捨てる気持ち 慣れたくはないから しわくちゃの紙屑握って 絶対離すな 今は迷うことはないと 言い聞かせながら 臆病な私を下ろして 扉開いたその先へ 飛び出せるように ドラマみたいだ 青い時をあなたと向かい合って 雲間陽が差した あなたは優しく笑う 出鱈目な音色が 響く茜空 初めの名場面が一生 胸を刺す痛みなら愛おしく 思わせて夏