鎮座する黄昏はみそらを持余し 対岸で狂えどもとこしえの星砂 鞄に閉籠たはずの 屍が静かに暴れだす 私の影に隠れているのは 忘れかけていたあの日の声 散らばる鍵を見つけてくれるなら 壱度切りの和了りも捨てて 今更に孤独が優しいよ 狭間では誰もが口無でしょう 七宝を猫糞も未だ手持ち無沙汰 大禍に御出ましよ貴賤の天邪鬼 嘲笑う通り雨に 血濡れの花がちるぞえな 貴方の影に隠れているのは 忘れようとしたあの日の嘘 散らばる鍵を見つけてあげるから 壱度切りの如何様も許して 今更に孤独が優しいよ 狭間では誰もが口無でしょう 金襴の友よ娑婆で会えるかな 兄弟の様なその手を握ろう 記憶に掛けた薄絹を燃したら 懐かしい痛みがこの胸を染める 爛れた空が夜にのまれるとき 壱度切りのとどめを刺して 今更に地獄が恋しいよ 狭間では誰もが口無でしょう