少し歪んだレンズの向こう 雲の隙間月を見ていた 行けば帰れないよ 眠る街に背を向けて どんな弱さを見せても 勇気は振り向かない 雨降りの優しさに 怒鳴り散らかしたことも 守りたいものが確かにあった 正しさを示すように 傘もささずに歩いてきたんだ もう帰らない 子供の目でそう伝えた 何も言わずに頷いたら ちゃんといい子になれたのかな どうしての理由は 本当にくだらなすぎて 誰も信じてはくれない 仕方がないんだよ 静寂の情熱に火傷の痕を増やしても 乾いてくれない涙があった ただ1つの言葉に 呆れられたって僕の全て もう眠れない こんな夜に出会えたんだ 行けば帰れないよ 眠る街に振り向いて どんな弱さを見せても 正しさは譲れない 青く燃えてく空に街が騒ぎ出す頃 ひとりじゃないことを僕は知らない 優しさも情熱も 間違いだって僕の全て もう眠れないこんな夜が好きだから もう届かない街の声に手を振った 手を振った