感情に満たない、夢の中で。 何年眠り続けて居たのだろう? 感覚を抜け出した僕達にはもう 疾うに。 明日こそは冷たい部屋を訝しんで、 意味を捨て去って仕舞いたいのに。 何故其れを許しては繰れない? 生命を捨てた、感性の中で。 幾つの雨を数えて居たのだろう? 死んだ肺を狂わせながら、 世界を眺めて居た。 それでも憂いた昨日を 無駄にはしないと、 幽かな幻想だけを持って。 復愚かな、 号哭許りを繰り返すのです。 森、倒れた電柱、錆びた廃屋、 まだ幽かに熱を持つ体。 雨。雨。雨。一体何度繰り返す? 若しも、次の朝を迎えて、 揺れる街灯が未だ光って 居たとしたら。 若しそうだとしたら。 私の為だけの此の世界へ、 「左様なら。」 感情に満たない、夢の中で。 何年眠り続けて居たのだろう? 感覚を抜け出した僕達にはもう 疾うに。 明日こそは冷たい部屋を訝しんで、 意味を捨て去って仕舞いたいのに。 何故其れを許しては繰れない? 生命を捨てた、感性の中で。 幾つの雨を数えて居たのだろう? 死んだ肺を狂わせながら、 世界を眺めて居た。 それでも憂いた昨日を 無駄にはしないと、 幽かな幻想だけを持って。 復愚かな、 号哭許りを繰り返すのです。