Track byあずきねこp
連れ立った明日を冷え切った手で 小さく解いて。 浮き立った声を沈ませる 黎明の帳は。 爪先二拾の雨は、 月並みな警鐘と成って。 人で無い応え一つ残らず過ぎた 終焉に入れて。 未だ見ない。 何時か曖昧なカイラスを、 少し欠いた感情に替えて。 月がこんなに近いから、 ぽつり、消えて。 復明日灌頂の上で、 朽ちたパイプラインに乗って。 甘い泥黎を聴きながら、 ふわり、落ちて、消える。