その四角い囲みからは 今にも希望が溢れんばかり あぁ 卒業アルバムの中の 自分の個人写真から 思わず目を逸らしてしまいます あまりの切なさに「遺影!遺影!」 などと奇声を発しつつ スキップを踏めば 焼酎の空き瓶ふんづけて 仰向けにドサリとぶっ倒れました くるぶしを 蚊に刺されたときのような やるせなさを ニコチンタールで コーティングされた 胸一杯に吸い込めば あぁ 僕とこの街との絆みたいな 生暖かい夜風が カーテンをトントン叩きます 涙があふれて 涙がこぼれ落ちそうになって ガムテープで顔面をぐるぐるにする 涙は感情の墓場だぜ ガムテープで顔面をぐるぐるにする <♪> 桜のアーチをくぐり抜けてから 一体どのくらいの 年月が流れたんだろう あぁ うまいこと思い出せねぇや いや 思い出したところで 何のメリットもありません パンパンに膨らんだ 東京23区推奨ごみ収集袋を 窓際に積み上げれば ほら見たことか 未来まで 半透明にぼやけてしまいました 夜明けが嫌い 夕暮れが嫌いと ダダをこね アホ丸出しのハムスターみたいに 空っぽの24時間を カラカラと回転させれば その遠心力に耐え切れず 真夜中の体育座りが千切れ飛び あぁ 夜空はそれを 無表情に吸い込んでゆくのです 言葉(うた)があふれて 言葉(うた)が こぼれ落ちそうになって ガムテープで顔面をぐるぐるにする 言葉(うた)は感情の墓場だぜ ガムテープで顔面をぐるぐるにする 涙があふれて 涙がこぼれ落ちそうになって ガムテープで顔面をぐるぐるにする 涙は感情の墓場だぜ ガムテープで顔面をぐるぐるにする <♪>