"その先には一体、 何があるのか"とかなんとか そういった類のどうしようもなく アホタレたこと やっぱ考えたくなる 大いに、考えたくなる 結局、上手いこと寝つけないまま 迎えた朝っぱらの朝っぱら 半ばイヤがらせチックに、 オマエにメールなんぞ送ってみれば バッチリ返事が返って きやがったもんだから 思わず吹き出しつつも、 ちょっくらオマエに 本音を語ってみようと思った なぁ、友よ、"夢"っていう言葉は きっとあきらめた人が 発明したんだろう ならば、友よ、死ぬ間際でいいや 君と夢を語り合うのは 死ぬ間際でいいや。 窓の外、 美しき思い出の点滅めがけて 時計の針を フルスイングしてみるけど あえなく、空振り三振 しまいにゃメソメソやりだす始末 冷蔵庫にスッ飛んでいった右ウデを ここはあえてグイっと引きもどして ポエムをつづってみようと思った オマエにあてたポエムを つづってみようと思った なぁ、友よ、"青春"っていう言葉は きっと立ち止まった人が 発明したんだろう ならば、友よ、死ぬ間際でいいや 君と青春を語り合うのは 死ぬ間際でいいや。 座席につけるか否かに 全力で一喜一憂する通勤電車の中 レールの傾斜に合わせて コロコロ転がりつづける 血走った眼球は 女子高生が熱心にうち込んでいる メールをのぞき見る ギュウギュウ詰めの火薬は ツマ先がチョコンと ぶつかっただけで 簡単に大爆発を起こし、 飛び散る火花は、 凝固しかかった血液のような、 限りなくがんじがらめに近い色彩だ なぁ、友よ、"夢"っていう言葉は きっとあきらめた人が 発明したんだろう ならば、友よ、死ぬ間際でいいや 君と夢を語り合うのは 死ぬ間際でいいや。