何処へ行こうか と問うばかりでどうしようもないさ 視線を逸らして 徒党ばかりが増えていく今日は 相変わらず傘に隠れて 穴みたいな影を落とした 「ニヒリズム」と言ったら安易な嘘 みたいだ 手も足も出せない世界をあと何年歩 けばいいのだろう 時間が疎ましかったんだ きっと 何処かにあるはずなんだ この慢性的な空腹感を溶かしてくれ る何かが いっそ 誰でも構わないさ この厭世的な人生観を壊してくれな いか 誰かさん 幸福の最小単位としての毎日を生き ている そんな僕らに可能な結末はこの停滞 した生活だけだった どうもしないさ 嘘を重ねて同情もないや 視線を逸らした その先には人の波が揺れていたんだ 生憎また傘を開いて 雨に近い涙を避けた 「ペシミスト」と言ったら随分聞こ えはいいが 手も足も出せない自分が 手も足も出さないだけに見えた 頭に流れた音楽は哀しい旋律ばかり だ きっと 何処かにあるはずなんだ この慢性的な劣等感を解いてくれる 何かが いっそ 誰でも構わないさ この相対的な人生観を壊してくれな いか 神様 幸福の最小単位としての毎日を生き ている そんな僕らに可能な結末はこの停滞 した生活だけだった